ぴっぴかちゅー!
観てきましたよ、名探偵ピカチュウ。
先に結論言っちゃうと、「ポケモン」が珍しいものでなく当たり前に生息している世界ってのが最高に良かったです。続編つくって!
いやあ、新しいゲームやアニメに手を出すとその世界観で妄想しちゃう系男子の自分にはぶっ刺さりまくり。リアルなCGではなく実写だから尚更没入できる。帰り道でピジョット飛んでねえかな〜って見上げたぐらい。
まあ、世界観とか実写っていう点はこの通り100点満点中4500点ぐらいだが、完全新作って事もあってかストーリーや設定には割と突っ込みどころが多かったね。
あ、ここから先はその気になった点挙げていくのでネタバレ注意報。
主人公がピカチュウの声が聞こえるようになった理由
本人は「Rを吸い込んだからだ!」って言ってたけど、闘技場での大惨事の時相当な人が吸ったと思うが特にそういう人はいなかったよね。
そもそも「R」自体がポケモンを凶暴化させる薬物みたいなもんで、そんな効能は製作者も説明してなかった。
個人的にはピカチュウの正体が主人公に声が聞こえた理由だったと考察してる。ピカチュウ以外の声は聞こえてなかったみたいだし。
ちなみにその声が聞こえる!って展開になった時自分はドクタードリトルみたいなのを期待したのでその点では肩透かしでした。
サイコパワーの万能性
なんか大都会丸ごと影響するようなパワーとか精神入れ替えとか肉体の保存とかある意味SF並みの何でもあり感。
確かにミュウツーは本家アニメ「我はここに在り」でもロケット団丸ごと記憶消して移動させてたけど、ここまで凄いの!?って感じ。
人によっては主人公の父親に関する真相が分かっても「死んだと思わせて不思議なパワーで守ってました。無事やで」とご都合主義だけで終わっちゃう印象を受けるかもしれん。
逆に言えばミュウツーという「最強」のポケモンの底知れなさを描けているのかも。
主人公とピカチュウを会わせる理由
作品全否定な感じだけどこれも結構疑問。
記憶が正しければ本作は
主人公の父親とピカチュウがコンビで探偵をやっていた
↓
遺伝子研究所からミュウツーの捕獲を依頼される
↓
裏があると勘付いた父親は色々と調べる
↓
黒幕(市長だっけ?)の真の目的に気づいた父親はミュウツーを研究所から脱走させる
↓
目的を知られたため黒幕が父親を抹殺するが、解放されたミュウツーが助ける
↓
しかし重傷を負った父親の肉体をミュウツーは預かり、魂をピカチュウに移し記憶を消す
って流れだったんだ。おそらく。
そんでミュウツーはピカチュウに息子を連れて来い、それが鍵だみたいな事を言う。
でもこんな事までする必要性がわからないんだ。
実際主人公がピカチュウ連れてきた時は普通に治療してたし、最初から父親もそうすれば良いんじゃねえの?と。
ただそうなっても父親はきっと黒幕に追われ続ける身になっただろうし、もしかしたらミュウツーなりの思惑があったけど劇中では出来なかったのかもって可能性もある。
主人公とピカチュウの出会いに関わる要素だからもうちょい丁寧に描写して欲しかったっす。
パートナーが消えて大団円
さっき書いた通り、やたらおっさん臭いピカチュウの正体は主人公の父親だったんだ。それが明かされるのも最終盤のクライマックスな訳だが、「ピカチュウはただのピカチュウに戻り、主人公は念願の父親と一緒に暮らした」って終わり方になってる。
つまりピカチュウはほぼ蚊遣りの外なのにハッピーエンド。
タイトルにも書いておいてこの結末は…??
主人公からしたらピカチュウ=父親と分かってるからそんなに変わらないのかもだが、それにしたってラストの会話シーンでピカチュウに目もくれないのは可哀想じゃね?
まあこの不完全燃焼な感じを続編で補完してくれたらこれも良いポイントになるんだけどね。
前みたいに肩に乗せようとするが、ピカチュウは父親の方を選び、若干の寂しさを感じる…みたいな。
他にも水/飛行タイプなのに地を這ってるギャラドスも中々シュールだったね。生物感は出てたからアレで良いのかもって思ったけど。
まあ粗探しみたいな事やっちゃったけど、全体で見れば少年のハートで観られる熱い映画なのは間違いない。
バリヤードとメタモンはどっちも見せ場がガッツリあって笑えるし、後者に至っては場面がシリアスなだけになおさら面白い。
何よりポケモンがいる世界ってのが実写で作られてるという一点だけでも、ポケモン好きは観に行く価値があると思います、うん。
多分次に映画館行くのは8/30のこのすば劇場版だと思われる。
以上っ